今年から全中にクラブチームの出場が認められました。昨年までは学校側とのやりとりもあり、苦労したことが多く、ようやくここまで制度が変わってきたと感じています。
以下は昨年の出来事について書いていきたいと思います。
小学校や中学校は、市立等の学校であれば基本的に学区内の学校に通うことが多いと思います。例えば、陸上部がない学校は家から徒歩10分、陸上部がある学校は家から徒歩30分、どちらの学校に進むべきか、という問題がありました。
陸上部がない学校の場合、中体連の管轄の大会に出場するには学校に許可を得る必要があります。入学前に保護者が交渉して、試合にエントリーしてもらうことになりました。
ところが、入学してからは、試合には出場してもらえるし、引率の先生も出せるときは出すが、一番大きな大会の出場は引率を出せない、と許可が下りませんでした。教員の働き方改革もあり、土日の引率に難色を示されていました。しかし、これまではクラブチームからは中体連の試合に出ることができませんでした。
選手たちがかわいそうですが、学校の言い分も理解できます。子供たちが減ってきていますが、習い事の選択肢は増えています。陸上競技のクラブチームもかなり増えました。
今年から全中にクラブチームが出場できるようになったことで、我々にとっても選手たちにとっても、そして学校側にとっても良かったと感じています。ただ、始まるのはこれからです。やってみないとわからないこともあるかもしれません。少しずつ良い方向に向かうことを願いつつ、指導していきたいと思います。