走っている動きを確認するとき、動画を撮影して確認する方法や、コーチや指導者に見てもらって動きを確認してもらう方法など、様々な方法があると思います。動きを確認するとき、皆さんはどのような点に注目していますか? 動画を撮影するにしろ、コーチに見てもらうにしろ、横から見てもらうことが多いのではないでしょうか? 例えば、腕がしっかり振れているか、足の動きがどうなっているかなど、人の前後の動きを確認することが多いと思います。しかし、人間の体は、横から見ただけでは本当の動きはわかりません。横から見る動きは「矢状面」と言います。人間の動きの見方として、他には前方から見た「前額面」と、人間の真上、または真下からの視点である「水平面」というものがあります。水平面から見た走りを確認するのは難しいですが、体の動きの見るポイントがわかってくると、水平面の動きも理解できるようになってきます。
今回は、前から見た骨盤の傾き(側屈)の話なので、「前額面」の話になります。
走っているときには、前に足を上げている足と、後方にキックしている足があります。このときによく聞くアドバイスとして、「膝を高く上げること」や、「足が後ろに流れないようにすること」などがあります。単純に横から見たとき、膝を高くあげたり、足が後ろに流れないようにしたりするには、果たして「見た目」だけを直せば良いのでしょうか?
答えは、「No!」です。
では、膝を高く上げて走りたい、キックしたときに後ろに流れないように走りたいとき、どうすれば良いのでしょうか?
それは、「骨盤の傾き」を意識したトレーニングをすることにあります。
動画の動きをよく見て、練習してみましょう。
回数は10回〜20回を3セット行いましょう。